消化器の指圧療法

日本指圧専門学校 同窓会会長
指圧道師範 川原善次郎

消火器と云えば、胃腸があげられるが、指圧で胃腸をコントロール させるには、腹部指圧と背部指圧があります。基本指圧が一番ですが、基本指圧でも丁寧に隅々まで指が行き届かなければ効果は出せないものです。 それに胃腸のコントロールに欠かせないのは頚部指圧の前頚部指圧、横頚部指圧を丁寧にする事が大切ですが、あまり難しく考える事はありません。基本指圧がきちんと出来ているかです。 腹部指圧の基本指圧で、掌圧で時計周りに圧する時に脾臓の部分で指先はどう使っているかで治療が出来るか否かです。また、拇指圧の一点目が微妙です。一点目の少し左上が胆のうです。臍の周り四点目が十二指腸です。 掌圧で最初に回る四手目盲腸、六手目、七手目、九手目は、これは大体大腸です。

六手目は、大腸では上行結腸と横行結腸の曲がり目、七手目は、横行結腸と下行結腸の曲がり目、九手目は、S状結腸。 大腸周りの指圧は、臍の周りの硬い時は、指圧は強からず、癒くり指圧が速く緩む。

腹部の拘結には背部の指圧は欠かせない。背部の指圧は背部四点目から十点目で胸椎其番目から腰椎一番の小内臓神経、腰椎二番目から其番の下腸間膜動脈神経 に刺激を与える背部指圧は欠かせない。この間の指圧をしながら気になるコリを見つけたらこのコリを強からず持続を加えるのが、早い治療になる。 基本指圧をよく思い出してください。基本指圧は良く出来ています。後は指の使い方です。